佐藤歯科医院
    京都市左京区浄土寺西田町72-5 TEL 075-752-6480

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こどもの歯ぎしり・おとなの歯ぎしり
 「子どもが歯ぎしりするのですが大丈夫ですか?」とよく聞かれます。
 私の子どもも歯ぎしりをしていました。コリコリ、キリキリとかわいらしい音をたて始めたなと思うとびっくりするほど大きな音になることもありました。
 でも、気持ち良さそうな寝顔を見ていると子どもの歯ぎしりが病的なものには思えませんでした。

 「子どもの歯ぎしり」と「大人の歯ぎしり」とは違うようです。

気持ち良く寝ています。
こんな時にコリコリと 
歯ぎしりが始まります。

  1)子どもの歯ぎしり

 子どもの歯ぎしりは、上下の乳歯の前歯がはえてきた赤ちゃんの時と、乳歯と永久歯のはえかわる時期に多いようです。
 赤ちゃんは、はえてきた上下の乳歯の前歯を強くこすりあわせることで上顎を鍛えてかむ練習をしているのではないかと言われています。
 また、子どもは6〜7歳ぐらいになって上下の前歯がはえかわる時期に歯ぎしりをします。
 強くかみあわことによって、はえかわりを促進したり、歯ならびを前後左右方向に広げているのかもしれません。
 子どもの3割ぐらいが歯ぎしりするという報告もあり、歯ぎしりは子どもの成長過程でおこる正常な生理的現象だろうと考えられています。
 歯ぎしりをする子どもは乳歯がすり減ってます。
 一方、歯がほとんどすり減っていない子どももいます。こういった子どもは歯ぎしりをしないだけではなく、かむ力が弱いのかもしれません。

 子どもの歯ぎしりは心配無さそうです。
 
ただし、子どもでも急激な生活の変化や人間関係の変化などがストレスとなって歯ぎしりが起こります。歯ならびや、かみ合わせが悪くても起こるようです。ある程度の年齢になっても歯ぎしりをするようだと歯科医師に相談してください。

2)おとなの歯ぎしり 

   大人の歯ぎしりの原因はストレスが多いようです。
歯ぎしりをしている時は、普通に食べているときの2〜4倍もの強い力が歯にかかっていると言われています。
 そのため、様々なトラブルが起こります。
@強い力が歯をささえている組織にかかるため、限界を超えると歯がグラグラして抜けてしまうこともあります。歯周病の進行も速い。
A顎の関節や筋肉にも負担がかかるので、顎や頭が痛くなったり、ひどい肩こりの原因になることもあります。
B歯がすり減って冷たいもの・熱いものがしみる。
C歯ぐきが痩せてくる。
 治療方法は、睡眠時にマウスピースを装着して歯や顎の関節の負担を軽減するのが一般的です。
 朝起きた時に、「顎がだるい・歯が痛い、浮いた感じがする・頭が痛い、肩こりがひどい」と感じたら「歯ぎしり」や「歯のくいしばり」を疑ってください。「歯ぎしり」や「歯のくいしばり」のひどい人は、頭や首・肩の筋肉を触ると、とても緊張しています。
 近頃、「歯ぎしり」や「歯のくいしばり」が原因と思われる様々な症状を訴えて来院される方が多いなあーと思っていたらNHKの2012年11月14日放送、ためしてガッテン「寝ても疲れがとれない 発覚!悪魔の歯ぎしり」、がありました。
 




親知らずの抜歯

 1・2・3月は、卒業・就職までに「親知らず」を抜いてほしいという依頼が増えます。今年は5月になっても、ぽつぽつと抜歯の依頼があります。
 初診では、お口の中全体と親知らずの状態をチエックしてからレントゲン写真を撮ります。親知らずは、はえ方や歯根の形・大きさで抜歯の難易度や抜歯後の腫れ方・痛み・トラブルなどの程度が大きく違ってくるからです。
 患者さんに親知らずの状態・抜歯のリスクを説明して同意を得てから抜歯の日時を決めます。

1)「親知らず」とは。
 「親知らず」は、大臼歯の一番後ろにある歯で智歯とも言われます。
 前から数えて8番目の歯なので、歯科医師は「8番」と呼んでいます。
  18〜24歳くらいではえてきますが、人によって、はえてこない人もいます。
  近頃は親知らずがもともとない人も増えてきました。
  親知らずでも、抜かなくて良い場合があります。
 (1)上下顎の親知らずが正常にはえてきて、しっかりかみ合っている場合。
 (2)骨の中に完全に埋まっていて、現在〜将来にわたって問題が無い場合。
 (3)きちんと歯磨きができて、現在〜将来にわたって問題が無い場合。
  などです。

2)親知らずによるトラブル・抜歯の理由
 親知らずが斜めや横向きにはえてくると、きちんと歯磨きができないので歯ぐきが腫れて痛むことがあります。我慢していると親知らずや手前の大切な大臼歯まで虫歯や歯周病になってしまいます。
 また、変な方向にはえてきた親知らずは、かみ合わせの邪魔をしたり、歯ぐきや頬の内側を傷つけます。ほっておくと、かみ合う位置がずれてきて肩コリや顎関節症(顎が痛くなったり、口が開きにくくなったりする病気です。)になることもあります。
 こんな時は治療をしても再発することが多いので抜いた方が良いでしょう。

3)親知らずを抜歯する時期・年齢
 20歳代が良いです。はえてきたら、なるべく早く抜いたほうがよいでしょう。
 親知らずを抜くと顎の骨に大きな穴ができますが、若い人は骨が盛ってきて穴がふさがります。
 でも、歳をとってから抜くと骨の盛り方が悪くて大きな凹みが残ります。ここが不潔になって虫歯や歯周病になることもあります。
 また、歳をとると親知らずが骨と癒着して抜けないこともあります。

4)抜歯後のトラブル(腫れ・痛み・麻痺など)
 親知らずの抜歯後に、口が開きにくくなったり、腫れ、痛み、麻痺、発熱、顎関節症などのトラブルが出ることもありますが、多くは1週間ぐらいで治ります。
 歯科医師によって意見は色々ですが、抜歯直後は、しっかり氷や保冷剤でしっかり冷やした方が良いと思います。テレビでスポーツ選手のアイシングを見るとしっかり冷やしていますね。
 しっかり冷やすと翌日の腫れ方が少なくなります。痛みも軽減します。
 ただし、抜歯直後は麻酔が効いているので冷やしすぎに注意してください。
具体的なアイシングのやり方は、ここに分かりやすく記載されています。
 冷やすのは抜歯した日と翌日ぐらいで止めてください。いつまでも冷やしていると血流が悪くなって傷の治りが悪くなります。
 親知らずの根が下顎神経に接していると、抜歯時に神経を傷つけて唇が麻痺することがあります。抜歯前のレントゲン撮影で歯と神経の位置関係を調べ、神経を傷つける心配がある時は大学病院(京大)を紹介します。

5)抜歯にかかる時間
 10分〜1時間程度。歯の状態によって全く違います。

6)抜歯後の注意
 「何時になったら食事しても良いですか?」とよく聞かれます。麻酔が効いていると唇や頬をかんで傷つけたり、飲んだ物をこぼしたりするので感覚が戻るまでは飲食を控えてください。
 食後、抜歯したところに食べ物が入っても激しくうがいをしたり、無理にとったりしないでください。
 歯磨きも普通にしてもらっていいのですが、うがいは軽く口をすすぐ程度にしておいてください。あんまりぶくぶくやると骨が露出して痛くなります。
 麻酔薬には血管を収縮させる薬が入っているので麻酔が切れてから出血してくることがあります。そんな時は、いすに座った状態で清潔なガーゼ・コットン(ティッシュペーパーでも良いでしょう)などを丸めて出血している所にあてて30分ぐらいずっとかんでおきます。それでも止まらない時は、歯科医師に連絡してください。
 痛み止めは麻酔が効いて痺れている間に飲んでおくとよく効きます。
 血のめぐりが良くなると、痛くなったり、出血することがあるので、激しい運動・飲酒・長時間の入浴は避けてください。タバコも傷の治りを悪くするようです。 7)親知らず抜歯の費用
 初診時は、初診料やレントゲン写真料に加え、痛みや腫れのある人ではお薬代もかかるので約3,000前後になることが多いです。
 抜歯自体の費用は、簡単なケースでは約800円、やや難しいケースは約1,500円、難しいケース(骨の中にほとんど埋まっている場合)は約3,500円です。
 そのほかに再診料、投薬料、レントゲン写真料などもかかりますので、ケースによって差はありますが、トータルでは親知らずの抜歯1本あたり約2,000から 5,000円前後になることが多いです。
 写真のケースでは下の親知らずの前の歯がむし歯になっています。歯周病も進んでいます。上の親知らずは斜めにはえて歯ぐきや頬の内側を傷つけていました。
 


妊娠中の歯科治療

 「妊娠中ですが、歯科治療を受けても大丈夫ですか?」とよく聞かれます。

1)治療時期

 基本的にはいつでも大丈夫ですが、妊娠初期にお口の健康診断を受けられることをお勧めします。

@妊娠初期(2〜3ヶ月間)
 流産しやすい時期でもあり、つわりの重い人もいます。いったん応急処置にとどめておいて、安定期になってから治療を行なうこともあります。
A安定期(4ヶ月以降〜8ヶ月ぐらい)
 一般的な歯科治療なら、ほとんどの方が問題なくできます。
B妊娠後期
お腹が大きくなると仰向けで寝るのがしんどい人もいます。また、仰向けになると腹部の血管が圧迫されるそうです。
妊娠8か月あたりからは応急処置に留め、続きは出産後にしたほうが良いかもしれません。

 

画面をクリックすると大きな画像で表示されます
子福桜(京都府立植物園)
冬に咲く桜です。

  2)レントゲン撮影

 歯に限ったレントゲン撮影なら、子宮から離れているので胎児への放射線の影響はほとんどありません。また、デジタルX線装置では、フィルムを使った撮影の約1/2〜1/10の被曝量ですみ、散乱線も少なくなりました。防護エプロン(鉛の入ったもの)も、最近の見解では必要ないといわれています。

3)麻酔

 歯科で主に使用される局所麻酔薬はキシロカインです。通常の使用量では催奇形性は認められず、安全に使用できます。また、局所で分解されるため全身的にはほとんど影響がないといわれています。授乳中のお母様でも大丈夫です。

4)薬

 原則として妊娠中には投薬はしません。また、授乳中のお母様への投薬も出来るだけ行いません。

5)治療

 以上の説明した上で、患者様に妊娠中に治すべき所は治してしまうのか、応急処置にとどめるのかを決めていただきます。
 治療をどこまで行うかは、患者様によって様々です。
 以前は、「やっぱり心配なので、応急処置にとどめて下さい。」と言う方が多かったのですが、「できたら妊娠中に全部治しておきたい。」と言う方が増えてきました。
 出産後は育児や仕事におわれたり、あるいは子供の面倒をみてくれる方がいないので通院できない等といった理由もあるようです。

 



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