佐藤歯科医院
    京都市左京区浄土寺西田町72-5 TEL 075-752-6480

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(目次・ここからも
調べられます。)

歯をぶつけたら
抜いたほうが
よい乳歯?
「要注意乳歯」
「歯・口腔健康診断結果のお知らせ」から
「要観察歯CO」
・「CO要精検」
・「GO」
お口の中の細菌
むし歯の話
1) むし歯菌
2) 予防(基礎編)
3) 歯みがき
4) 糸ヨージ
5) 歯と歯の間の
むし歯
6) スポーツ飲料
7) 果汁100%ジュース
8) キシリトール
子どもの歯ならび
・かみ合わせの治療

「いつから始めるの?」
前歯のすき間
(子どもの場合)
大人の歯がはえてこない時(前歯)
子どもの歯ぎしり
・大人の歯ぎしり
妊娠中の歯科治療
親知らずの抜歯
訪問診療
医療費控除
Diary
 日々の活動や
休日の出来事など
を綴ります






歯をぶつけたら


 5,6月頃になると子供たちの活動が活発になるのか「歯をぶつけた」「歯が欠けた」といった電話がかかってきます。 先日もボールがあたって歯が欠けた子供さんが来ました。
 「歯のケガ」は意外と多く、外傷による「歯牙障害」が学校管理下での災害給付金では最も高い給付率(独立行政法人日本スポーツ振興センターの報告)、つまり学校内で起きて治療費のかかったケガは歯にかかわるものが一番多いのです。 むし歯は減少、軽症化してきていますが、外傷で健全歯を失うケースが多い。受傷直後の処置の適否が、予後を大きく左右します。

 ここでは八瀬小学校の学校保健委員会でお話した事をまとめて紹介します。 どんなケースでも「できる限り早く歯医者さんにいくこと。」が基本です。 ご予約の患者様にはご迷惑をおかけしますが、外傷の患者さんにはなるべく早く来ていただいて、速やかに対応するように心がけています。 患者さんはどう行動すれば良いのか?  それには歯科医師会のポスターがとてもよくできているので最後に紹介しておきます。


ここにカーソルを移動させると
画像が表示されます。
ケガや血の写真が苦手な人は
注意して下さい。
向かって左側の歯が欠けた

治療後

@ 歯が欠けた。

 欠けたところを洗ってから必要に応じてお薬(水酸化カルシウム製剤)を塗り、セメントやレジン(歯と同じ色をしたプラスチック)で破折面を保護します。

 その後、数週間から数か月間、時々レントゲン写真を撮ったり、歯の変色や痛み(熱いもの・冷たいものがしみる、歯ぐきを押さえると痛い、何もしなくても痛む)がないか経過を観察します。場合によっては歯の神経を取ることもあります。

向かって左側の歯がぐらぐら

隣の歯と接着・固定

固定の針金を取り外しました

A 歯がぐらぐらする、抜けてしまった。

 歯を元の位置に戻し、針金と接着剤で固定します。数週間から数か月間、経過をみて大丈夫なら固定をとります。

 歯が抜けたら、乾燥させないために口の中や牛乳の中にいれて歯医者にできるだけ早く来てください。 八瀬小学校の学校保健委員会で、「コンタクトレンズの保存液につけたらどうか?」という質問がありましたがやめてください。 生理食塩水より牛乳の方が治療後の成績が良かったという報告もあります。

 写真の向かって左側の歯がぐらぐらで飛び出して抜け落ちそうです。 歯をなるべく元の位置にもどし、隣の歯と接着・固定し、歯がしっかりしてきたので固定の針金を取り外しました。


B 大丈夫だと思っても歯医者さんへ。

 ケガをした直後は大丈夫だと思っても、数日から数週間後に歯のヒビや破折がわかることがあります。




画面をクリックすると大きな画像で表示されます
歯科医師会のポスター(画面をクリックすると大きな画像で表示されます)





抜いたほうがよい乳歯?「要注意乳歯」


秋の歯科健診から

 八瀬小学校に秋の歯科健診に行ってきました。一年生たちが「なんで今日は給食べへんの?」と笑いながら迎えてくれました。いつもなごやかな学校です。
 今回の健診でむし歯は少なかったのですが「要注意乳歯」が多かった。
「要注意乳歯」とは、わかりやすく言うと「抜いたほうがよい乳歯」という意味です。

 学校から子供たちにわたす「歯科健康診断結果のおしらせ」には、
「要注意乳歯があります。乳歯から永久歯に生え変わる時期に、永久歯のはえる場所にまだ乳歯が残っている状態で、歯並びに影響を与えたり、むし歯になりやすくなります。歯は児童の発育や成長に重要な役割を果たしますので、歯科医師と相談のうえ早く処置を受けてください。」とかいてあります。

 「乳歯がなかなか抜けないのですが抜いたほうがよいのでしょうか?」とよくきかれます。
 参考に「要注意乳歯」の写真ものせておきます。
 乳歯が唇の方に倒れていますね。歯がぐらぐらでは歯みがきもやりにくいし、ご飯も食べにくい。話もしにくいかもしれません。乳歯が邪魔をしているので大人の歯が後ろからはえています。
 この乳歯を抜くと大人の歯は舌に押されて自然と前に出てきます。
でも、いつまでも乳歯や乳歯のかけらが残っていると大人の歯の根ができあがってしまいます。そうなるともう乳歯を抜いても大人の歯はその位置からなかなか動かなくなります。
 乳歯がなかなか抜けないとき、乳歯が抜けても永久歯がなかなかはえてこない時は歯科医師に相談してください。    

写真の右下の乳歯がぐらぐらです。
内側から大人の歯がはえてきています。
乳歯を抜くと大人の歯は
舌に押されて外側に出てきます。





「歯・口腔健康診断結結果のお知らせ」から「要観察歯CO」・「CO要精検」



・「GO」


 時々、「子どもが学校から紙をもらってきました。」と電話があります。
この紙「歯・口腔健康診断結結果のお知らせ」の様式が4月から変わります。

 新様式の主な変更点
・「歯科健康診断結果のお知らせ」と「口腔健康診断結果のお知らせ」が一枚になった。
・特に問題が見つからなかった場合も含め、全員にお知らせ
・「むし歯の疑いのある歯」(CO要精検)という項目が追加

 「むし歯の疑いのある歯」(CO要精検)とは何でしょうか?
 ここでは「歯・口腔健康診断結結果のお知らせ」に記載されている「要観察歯CO」・「CO要精検」・「GO」について説明します。以下は京都府歯科医師会の資料を基に作成しました。

1)要観察歯CO
 「要観察歯(CO)」とは、歯科医師が見てむし歯になりかかっている可能性の高い歯のこと。
具体的には、歯の表面に穴は開いていないが、白濁や茶色の着色がある場合。
 COは甘いものを控えてしっかり歯みがきするとむし歯にならず、健全歯に移行する可能性があると言われています。
 COは健全歯として扱い、治療勧告を行ないませんが、家庭での生活習慣の改善が必要なため保護者にお知らせします。
 京都府歯科医師会の資料に「要観察歯(CO)」の解りやすい写真がありましたので以下に掲示します。

歯の一部が白くなり、むし歯になりかかっています。

7年後、健康な歯になっています。
歯の溝が茶色くなっています。。

8年後、着色は変化していません。
2)CO要精検
 歯と歯の間にむし歯がありそうな場合(CO要精検)です。
歯と歯の間にむし歯があるかどうかを確認するために精密検査(X線検査)が必要な時があります。
 そんな時に、健康診断票の学校歯科医所見欄に「CO要精検」と記入します。
 歯と歯の間のむし歯は、豆知識の「歯と歯の間に、できたむし歯」も見てください。
歯と歯の間が茶色くなっています。

 レントゲンを撮ってみると、歯と歯の間が黒くなってむし歯のあることがわかります。

3)GO
 「GO」は歯みがきが上手くできていないため、歯ぐきの所々が赤く腫れている状態です。
 歯みがきの方法・回数・時間そして食習慣を含む生活習慣の改善で、歯ぐきの腫れが治ります。
  京都府歯科医師会の資料から「GO」の写真を以下に掲示します。
歯ぐきが赤く腫れて膨らんでいます。

歯みがきをきちんとすると歯ぐきの腫れが引きました。


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