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佐藤歯科医院
京都市左京区浄土寺西田町72-5 TEL 075-752-6480
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むし歯の予防
むし歯予防の基礎知識
子どもの歯みがき
糸ヨージの大切さ(歯と歯の間のむし歯予防)
歯と歯の間にできたむし歯
豆知識の目次は、こちらです。
むし歯の予防(基礎編)
「子供のころから歯が弱くてむし歯になりやすかった。」という人がいます。
「弱い歯」ってあるのでしょうか?
はえたばかりの歯の表面は未成熟でやわらかいので、むし歯になりやすいといわれています。 歯の表面が唾液中のリン酸やカルシウムのおかげで成熟するには2〜3年かかるそうです。
乳歯は大人の歯にくらべてエナメル質(歯の表面の白くて硬い部分)も象牙質(エナメル質の下の黄色い部分)も薄くて柔らかいのでむし歯の進行が早い。家族が乳歯のむし歯に気がついたときはかなり進行していることが多いのです。
奥歯はゆっくりはえてくるので、はえ始めからはえてしまうまでの間は、はぐきがかぶさって汚れがたまりやすく、はみがきもしにくい。歯も未成熟でむし歯になりやすい状態です。
乳歯では1歳半ごろ、大人の歯では6歳ごろに奥歯がはえてきます。この時期、家族の方は子供さんの仕上げみがきを特に念入りにしてあげてください。
むし歯ができるには「むし歯菌」「食べ物(砂糖)」「歯の状態」がかかわっていることをお話してきました。
これをカイスという人が図に示しました(カイスの輪・下の左の図)。
3つの条件がそろうと(図の黒いところ)むし歯ができるのです。
この図を見ているとむし歯の予防法もわかります(下の右の図)。
@むし歯菌。感染しない・させないように注意したり、歯みがきでむし歯菌をへらす。
A食べ物(砂糖)。食事・おやつの食べ方や内容を考える。
B歯。歯を強くする。
以上の3つを完璧にするのは難しい。でも、それぞれを組み合わせていけば、むし歯予防の効果はあがります。
具体的には、次の機会に。
カイスの輪。
3つの条件がそろうとむし歯になります。
むし歯の予防。
3つの条件がそろわないようにします。
むし歯の予防(こどもの歯みがき編)
ここでは、乳・幼児を対象とした保護者による仕上げみがきを説明します。 この時期のこどもは自分できちんと歯みがきできないので保護者による仕上げみがきがとても大切だからです。
歯みがきの方法(保護者による仕上げみがき)
1)いつ磨くのか。
基本的には食べたら磨きます。夕食後や夜寝る前に磨くことはとても大切です。でも、こどもも夜は眠くなってなかなか磨かせてくれません。遅い時間になると親も疲れて面倒くさくなるでしょう。
朝でも昼でも時間に余裕のある時、気がついたときにしっかり磨いてあげてください。一日一回しっかりみがいてあげれば、あとは簡単にみがくだけで十分です。
2)姿勢。
立ったままの姿勢では、ぐらぐらしてなかなか上手にみがけません。
私はこどもを仰向けに寝かせ、頭を後ろから抱えるようにしてみがきました。
3)歯みがきの順序。
みがき残しがなければどこからみがいてもよいのですが、こどもはオエッとなりやすいので「えずき」にくいところからみがいたほうが良いようです。
具体的には
@上から下(低年齢児でむし歯になりやすいのは下よりも上の前歯)
A前から左右
B表から裏の順です。
4)歯みがきの方法。
ブラシは鉛筆を持つように持ちます。あいている手を子どもの顎にそえ、ひとさし指で唇や頬を広げます。親指で奥歯の外側の歯ぐきをおさえると口を大きく開けてくれます。
@前歯。
表側は歯ぐき→歯の先の方向(上下方向)にブラシを動かして1歯ずつみがきます。上下方向に磨いたほうが歯の間の汚れをおとしやすいです。
裏側は歯ブラシをたてて1歯ずつ磨きます。
A奥歯。
歯ブラシを少し傾け、毛先をはぐきにあてます。その状態で前後に細かく動かします。汚れの強い時(ヌルヌルの強いとき)は前歯のように1歯ずつ磨きます。
5)仕上げに糸ヨージ。
歯みがきだけでは歯と歯の間にできるむし歯は予防できません。フロスは歯の表面のヌルヌルをかきとるように上下に動かして下さい。ヌルヌル(歯垢)=むし歯菌です。
甘いもの、特にジュースは歯の間に残りやすいので注意してください。歯の間にむし歯ができてくると糸ヨージがひっかかったり、切れたりします。
6)「この子、なかなか磨かせてくれないんです。」。
始めから、おりこうに歯みがきをさせてくれる子はいません。初めの間は完璧に磨くことよりも毎日続けることを目標にしてください。習慣になれば、歯みがきもおりこうにさせてくれるでしょう。
仕上みがき用(上)は大人がにぎりやすいように
柄が長い。下はこども用ブラシ。
糸ヨージ2種とデンタルフロス。
こどもさんにはフレームのついたのが使いやすい。
糸ヨージの大切さ(歯と歯の間のむし歯予防)。
ある子どもの歯の写真を見てもらいましょう。
この子は、保護者の仕上みがきもしっかりできています。
でも、むし歯を治療したあとがありますね。
上の歯ならびです。
黒く見えるところが治療のしたところです。
下の歯ならびです。
治療したところをよく見ると全部、歯と歯の間です。がんばって歯みがきしても歯と歯の間はきれいにできないのでむし歯になるのです。
糸ヨージを使うと歯の間のむし歯を予防できます。
歯と歯の間にできたむし歯
歯と歯の間にできたむし歯を見てみましょう。
下の写真には、むし歯があります。どこか、わかりますか?
歯の微妙な色の違いに注意してください。
矢印の部分は歯の色が変ですね。ここがむし歯です。
この写真は向かって右側が右上、左側が左上の歯になります。
鏡に映った像を撮っているので下のレントゲンの写真とは左右が逆です。
@の部分のレントゲン写真です。
歯と歯の間が黒くなっているところがむし歯です。
Aの部分のレントゲン写真です。
歯と歯の間のむし歯は静かに深く進行します。
外からはわかりにくいけれど、レントゲン写真を撮るとむし歯の位置と広がりがよくわかります。
歯を少し削って開けてみるとむし歯がかなり進んでいましたが、発見が早かったので、むし歯の部分をとり、白い材料で治しました。
むし歯が大きいと金属の材料で治療することもあります。
歯を削ってむし歯の部分を開放したところです。
茶色に見えるのは、むし歯でもろくなったところです。
むし歯の部分をとり、白い材料を詰めて治療しました。
糸ヨージやフロスを使うと歯の間のむし歯を予防できます。
そして、むし歯ができて歯の表面が荒れてくると糸が引っかかったり、切れたりするのでむし歯の早期発見につながります。
糸が引っかかるようになればすぐに歯医者さんに相談してください。
別の子供の写真も見てみましょう。
歯に穴があいてむし歯に気がついたときは、かなり悪くなっていることが多いので、歯医者さんで定期的にチェックしてもらうと安心です。
大きな穴が見えます。
むし歯は歯の中心(歯の神経のあるところ)まで達しています。
Presented by
佐藤歯科医院 TEL 075-752-6480