平成24年9月16日(日)
芦生の森を歩いて来ました。
9月16日は京都・美山の自然学校 芦生自然学校(あしうしぜんがっこう)の「巨木をめぐる尾根歩き」に
参加してきました。
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佐々里峠。
石室の左のはしごから登っていきます。
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佐々里峠から尾根づたいに小野村割岳に向かって雷杉へ。
そこから巨大杉が点在する所までは道がありません。
芦生自然学校の井栗さんのガイドでたくさんの巨大杉を見てまわりました。
佐々里峠からの尾根道は緩やな登り・下りが続いて道もしっかりしています。
谷から吹き上げてくる風も心地よく気持ちのいいコースです。
もともとは大人の背丈ほどのクマザサが生い茂っていたそうですが、
鹿が柔らかな新芽・タケノコを食べるので、すっかりなくなったそうです。
子供のころ父と花背峠によく行きました。
クマザサの中をかき分け泳ぐように歩いた記憶があります。
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雷杉。
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大きな杉です。種類は芦生杉。
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鹿が食べるので下草がなく、大きな木がポツンポツンと生えてます。
北山最奥部のここまで来ると、山の生き物や草木の臭いがとっても濃いです。
雷杉は雷が落ちて焼けて中はがらんどうですが、生きています。
中は大人一人が休めるほどの広さです。
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大きな杉です。ムササビが住んでいます。
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いちばん、大きな杉です。
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自然学校の井栗さんによるとこのあたりの杉を芦生杉と言うそうです。
芦生杉は幹や枝がしなやかで弾力に富み、雪が積もっても折れにくい。さらに地面についた枝が新たに一本の木のように幹や根が伸びて成長を始めるのが特徴だそうです。
点在する巨大杉を見て回りました。巨大杉は台状の部分に杉が複数はえた形をしています。
これは人が大昔に杉を切ったあとに残った枝が成長したからです。
木を切り倒さずに、板とり(バンとり)といって台状の部分の一部を切り取り、板に加工することもあったそうです。
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きのこ(なめたけ)です。
味噌汁にいれました。
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雷杉から巨大芦生杉群には道がありません。
行きつ、戻りつしながら点在する巨大杉を見て回っていると、どこを歩いてきたのか分からなくなりました。単独では危険なので、必ずガイドの人と行ってください。
山の中では美味しそうなキノコや栃(トチ)の実もありました。
トチの木は、生えてから四・五十年たたないと実がならないそうです。
「なめたけ」はたくさんありました。これは、ミズナラの巨木がナラ枯れ病でほとんど枯れてしまったからだそうです。「なめたけ」はミズナラの枯れ木に発生します。また、発芽したミズナラを増えすぎた鹿が食べてしまうので若い木も全く育っていない状態です。おおくのどんぐりを実らせるミズナラの巨木が枯れたことで、美山の生態系のバランスが崩れ、その多様性が失われかけています。
芦生自然学校では、秋にミズナラの実(どんぐりです)を拾い、鹿の食害に耐えられる大きさまで育てた苗木を山に植え戻す活動も行っています。
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トチの実です。
外側の殻とると栗に似た実が出てきます。
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トチの実の外観です。
この中にトチの実があります。
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